<html>
<head>
<title>イタリア旅物語集</title>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS">
</head>
<body bgcolor="#FFFFFF" text="#333333" link="#009999" alink="#99FFFF" vlink="#FF6633">
<center>
<table width="450" border="0" cellspacing="0" cellpadding="0">

    <tr align="right"> 
      <td><img src="images/sts_yake.gif" width="170" height="45"><br>
      </td>
    </tr>
    <tr> 
      <td bgcolor="#339999"> 
        <table border="0" cellspacing="0" cellpadding="0" width="100%">
          <tr bgcolor="#808080"> 
            <td>
              <table border="0" cellspacing="0" cellpadding="0" bgcolor="808080">
                <tr bgcolor="#808080"> 
                  <td><img src="images/b_kaban.gif" width="25" height="25"></td>
                  <td><font color="#FFFFFF"><b>シエナへ</b></font></td>
                </tr>
              </table>
            </td>
            <td align="right"> <b><font color="#FFFFFF">(2)</font></b> </td>
          </tr>
        </table>
      </td>
    </tr>
    <tr valign="top" align="center"> 
      <td>　</td>
    </tr>
    <tr valign="top" align="center"> 
      <td> 
        <hr size="1" width="450">
        <table width="440" border="0" cellspacing="0" cellpadding="0">
          <tr valign="top"> 
            <td> 
              <p>そして「ノスタルジア」<br>
                <br>
                　キウージの駅からシエナに向かう列車はのんびりしていて、ナポリとは違う初秋の陽差しが車内を照らしていた。シエナには数年前に行ったことがある。滞在日数が少なくドゥオモ周辺しか廻れなかったが、憧れのカンポ広場に早朝一人立ったときは興奮した。是非もう一度訪れたいと思っていた。それにどうしても行きたい所がある。そのためにもシエナへ行くことを決めた旅だった。<br>
                <br>
                　その場所は、映画「ノスタルジア」の舞台として印象的な聖ガルガノ修道院の廃墟と温泉の湧き出るバーニョ・ヴィニョーニの村。映画の物語とそのシーンの美しさに胸が締め付けられた感動と情景は今でも強く心に残っている。私は「いつか必ずあの場所へ行く」と思い続 
                けていた。<br>
                <br>
                　シエナの駅に着くと、駅前は工事中でタクシーやバスの乗り場は少し離れた場所にあった。シチリアで荷物を増やしていた私にはバスと歩きでホテルへ行く気力はなく、タクシー乗り場で立ち止まった。<br>
                <br>
                　タクシーは1台ずつ現れては客を乗せていった。私の番になって、しばらくタクシーは来なかった。タクシーを待つ間、はたしてサンガルガノへ自分は行けるのだろうかと考え始めた。シエナに行って「ノスタルジア」の舞台を訪ねようと決めてたものの、そこへの交通
                手段に不安があった。旅行前できるだけ情報は集めてみたが、自分で車を運転するか、一日一往復のバスに頼るしかない、まして、バーニョ・ヴィニョーニへは近くを通
                るバスがあるらしいと心許なかった。どうやって行くのだろう・・・・<br>
                <br>
                　「そんなことiで聞きばいい」と言われそうだが、「地図下さい」と言うのがやっとな私はもっと簡単な方法を選ぶことにした。「タクシーで行けばいい」。<br>
                　 時間と安全はお金で解決するしかないと思った。でもシエナから約1時間、タクシーに一人で乗って本当に安全なのだろうか???と次なる不安材料が現れた。イタリアのタ 
                クシーに関して耳にするのは、いまいちな話が多い。いちおう私も独身女性であるし、日本人で金があると思われたら?・・・・ぼったくりもなく安全なタクシーをどうやって見つけるのだろうか?ホテルのフロントで紹介してもらうか、宿泊先は4ツ星だし(単に希望の3ツ星も2ツ星も予約が取れなかったので4ツ星になってしまっただけ)でも 
                4ツ星ホテルのフロントで優雅にタクシー手配をお願いする技量がない、伊語はもちろん英語も全く出来ない。相手にされないかもしれない等と鈍くさい気分に浸っているとタクシーがやってきた。<br>
                <br>
                　私の荷物をトランクに入れるために降りてきた運転手さんは思わず「おじいちゃーん」と呼びたくなるような小柄なじーさんだった。実際亡くなった祖父に少し似ていた。ボンジョルノと挨拶をしてホテルへ向かう。城壁の外を回っていたので少し時間がかかった。私は後部座席で落ち着かなかった。 
                というのも私の直感が『このタクシーだ、あんたをノスタルジアの舞台へ連れって行ってくれるのはこのじーさんだーーー』『「早くたのんでみろーーー』と叫んでいたのである。『確かに人の良さそうなじーさんだけど、ほんとにいいのかな』という自問自答もそこそこに「ヴォレイ　アンダーレ　サンガルガノ　ドマーニ」と頼んでしまった。じーさんはちらっと振り返ると「Si、Si」と返事した。<br>
                <br>
                　ホテルに着いて支払いをしながら、「サンガルガノへ行って現地で1時間ほど散策して、シエナに戻りたい」ことをなんとか説明。出発の時間を決めるとじーさんは手帳に“9/25/8:00am、ATHENA”と書き込むと私に見せた。商談成立、そんな感じがした。その後、じーさんが荷物を運んでくれたので、チップを渡そうとしたがきょとんとされてしまった。少し間があってから受け取ってもらえたが、シエナではチップの習慣はないのかもしれない。失礼だったのかもしれないと思ったが、チップを要求してくるようながめついじーさんではなさそうで安心した。 
              </p>
            </td>
          </tr>
        </table>
        <hr size="1" width="450">
      </td>
    </tr>
    <tr align="center" bgcolor="#808080"> 
      <td> 
        <table border="0" cellspacing="0" cellpadding="0" width="440">
          <tr bgcolor="#808080"> 
            <td><a href="index.html"><img src="images/b_back.gif" width="20" height="20" border="0"></a></td>
            <td align="right"><font color="#FFFFFF"><a href="tabi_yake03.html"><img src="images/b_next.gif" width="20" height="20" border="0"></a></font></td>
          </tr>
        </table>
      </td>
    </tr>
  </table>
  <br>
  <div align="center">
    <table border="0" cellspacing="0" cellpadding="2">
      <tr align="center" valign="middle"> 
        <td><a href="index.html">(1)</a></td>
        <td>(2)</td>
        <td><a href="tabi_yake03.html">(3)</a></td>
        <td><a href="tabi_yake04.html">(4)</a></td>
        <td><a href="tabi_yake05.html">(5)</a></td>
        <td><a href="tabi_yake06.html">(6)</a></td>
      </tr>
    </table>
    <br>
  </div>
  <!-- #BeginLibraryItem "/Library/copy_light.lbi" -->
<center>
  <p><font size="2" color="#666666"><br>
    *---------------------------------------------*<br>
    このページ直接たどり着いた方は、<a href="http://nira.m78.com/" target="_top">Homeページ</a>に戻ってください。<br>
    by. <a href="mailto:nira@m78.com">nira</a><br>
    Copyright (C) <a href="http://nira.m78.com/" target="_top">nira'house</a> 
    </font></p></center><!-- #EndLibraryItem --><br>
</center>
</body>
</html>
